アフターダーク (講談社文庫) 価格: 540円 レビュー評価:3.5 レビュー数:62 実は1Q84があまりに話題になっているので、村上春樹を全く知らないことが少し恥ずかしくて、まずはこの本を読んでみました。もともと小説はあまり読まないので、これが村上春樹の世界なのかという特徴がわかりませんでした。感想としては、村上龍がハードなら、春樹はソフト。そんな印象を受けた。 |
神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫) 価格: 460円 レビュー評価:4.5 レビュー数:51 『アイロンのある風景』
順子に語る三宅の「火が消えて真っ暗になったら一緒に死のう」の後の
「心配するな。火が消えたら寒くなって嫌でも目が覚める」が上手すぎます。
三宅が火を優しさや希望の比喩として見てる(そして順子に対し言ってる)と
考えると、これは三宅なりの生き方指導か。
死にたいと思ってもやはり実際直面する死は寒く怖い。
ここでの焚き火の熱は環境によるもの。つまり周囲から賜る希望。
それが無くなればそのままじっと寝ていては寒い。
だから自身の体内から火に変わる熱を得ねば命を維持できない。
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意味がなければスイングはない (文春文庫) 価格: 570円 レビュー評価:4.5 レビュー数:9 著者の音楽に対する主張が詰まっている。
スィングとタイトルにしてあるので、ジャズと思いきや
クラッシックからJポップまで取り上げている。
著者の音楽に対する誠実さが行間にあふれている。
1つの音楽論の最後の部分は、「なるほど、なるほど」と納得する程である。
音楽の造詣の深さを示している一冊である。
読んでみよう。
意味(内容)を読み取ろう。
スィングしよう。
音楽を聴こう。
次の音楽論を期待しよう。
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約束された場所で―underground 2 (文春文庫) 価格: 550円 レビュー評価:4.0 レビュー数:28 現代社会への不信や嘆き、努力すれば良き世の中を作れる存在になれるという実直な勤勉さ、他人と自分は違うはずだというプライド。
こういう要素が入り混じった精神構造は、今30?40代より下の年代の日本人で「普通の優等生」だった人々には、ある程度共通する資質だと思う。若手ベンチャー社長がやたら声高に社会貢献を口にしたり、熱血サラリーマンが顧客満足に命を賭けたりするのと同じように、オウム信者達は出家信徒として世界の救済を夢見た。自分の理屈と信念を信じて周囲を引っ張る力が「リーダーシップ」と呼ばれ、政治ではそれが「プリンシプル」とか呼ばれ、持てはやされる時代。今、日本人全体 |
少年カフカ 価格: 998円 レビュー評価:4.5 レビュー数:21 村上春樹編集長『少年カフカ』新潮社
『海辺のカフカ』を読んだたくさんの読者が繰り出す「あれはこうで、これはああか?」という怒涛の質問攻めに、作者の村上さんが「こうでもない、ああでもない、でもそうかもしれない」とひとつひとつ丁寧に答えていきます。『海辺のカフカ』刊行後、数か月間だけインターネット上で繰り広げられた読者と村上さんとのやり取りを記録したのが本書です。
「また村上さんの本か…、ほんとうに好きだよなぁ」と呆れられるかもしれませんが、ほんとうに好きなのです。
ずいぶんと多く人が『海辺のカフカ』を読んで、ず |
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1973年のピンボール 1973 PINBALL 【講談社英語文庫】 価格: 819円 レビュー評価:4.5 レビュー数:2 A few years before his translation of Murakami's third novel A Wild Sheep Chase would debut in America, Alfred Birnbaum was interested in bringing the literary world of Murakami Haruki to an English speaking audience. His first translation was Murakami's second novel Pinball, 1973. Birnbaum had hop |