|
自由と繁栄の弧 価格: 1,680円 レビュー評価:4.0 レビュー数:9 この麻生氏の講演集は、経済、軍事、政治、外交の面で影響がますます巨大化する中国に
対応するための外交政策の指針がメインテーマとなっているように思う。
日本の21世紀の対中国政策は、経済・貿易は積極的に関係を深めながらも安全保障の面では
(1)米国との同盟関係を堅持し、台湾問題も含め中国を牽制する。
=>中国との軍事衝突の危険性をはらむ。
(2)米国との同盟関係は維持しながらも、中国とも一層友好関係を深める。
=>いずれは中国の桁違いの大きさに飲み込まれてしまう可能性がある。
|
劇場政治の誤算 (角川oneテーマ21) 価格: 740円 レビュー評価:2.0 レビュー数:6 「劇場政治の誤算」と題する本であるが,小泉政権が掲げた「新自由主義」の批判にとどまらず,「それでは,こらからの日本はどうしたらいいのか。」という青写真をきちんと提示している。
経済,教育,農業・・・日本が直面している様々な問題について,考えさせられる内容がたくさん盛り込まれている。ただし,わずか200ページたらずの文庫本なので,加藤氏が考えている個々具体的な政策まで切り込んでおらず,その辺がやや不満足ではある。 |